中盤前のヴァルマーの目のイベントは、とんでもない話でこれをゲームでやるのかって驚きました。
すごく難しい話でクォリティも高かったと思うんです。みんなそれぞれ理由があって、どれももっともなことで・・・
みんなそれなりに正しくて。みんな幸せになりたいと思っているのにどこが違ってしまったのかという、
ガンダムWのデュオとヒルデみたいな話で私は震えましたよ(笑)
しかしどうもあのテンションというか感じを維持できなかったようで、それ以後散漫な印象になってくるんですよね。
ラブラブイベントも始まって、どこに焦点があるのかわかりにくくて。
ちなみに私はラブラブイベントが始まってからというもの、ストーリーよりもこっちが気になってプレイを進めたって
クチです(笑)イベント一つ一つは好きなのですが、それがつながっていないような感じを受けています。
その意味でも散漫。
リュード兄であるメルフィスなんですが、このキャラってホント通過地点でしかないんですねー(^^;)
めちゃくちゃもったいない使い方をしていると思うんですが。そーゆーキャラなのだと言われてしまうと、
はいそうですかとしか言えないのですけど。
力を求めてヴァルマーの角に憑かれたはずなのに、破壊行動にだけ走りそれ以上の力を求めようとはしない
のもヘンかなぁ。そーゆーキャラなのだと言われれば(以下略)なのだけど(笑)
それにしてもCMでは目立っています(笑)ラスボスであるゼラよかメルフィスをなんとかすればよかったのに、
とも感じちゃったりしました。
ゼラ様、ボスとしては唐突すぎて(^^;)
驚いたっていったら驚いたんですけど、それはもう予告なしに「私がボスでした」って言われただけの驚きでね。
伏線ってどこかにありましたっけ?記憶にないんだよなー。
この驚きを与えるためにCMではメル兄を表に出したのかね(笑)
メル兄の「だから甘いんだよお前は」のセリフ、PCに入れて警告メッセージに使いたいなぁ(笑)
ボスが人間だっていうのは難しいなぁと思いましたよ。
リュードがゼラに「恐怖を感じているただの人間だ」と言うのですけど、これによってラスボスは人間であること
が確定してしまうんですよ。
彼の考えってようは「人は絶対的な力に導かれ、それをよりどころとしていなければだめになる」
っていうことですよね。だからグラナス亡きことを知ってしまったゼラは、グラナスの代わりにヴァルマーを神とすること
に思い至った。で、あってるかな?
(ここまで書いてあたしゃどっかの誰かを思いだしたよ。背中が泣いてる魔族の王を:笑)
そうするとゼラだって道を誤ったただの人間であり、作品の基本姿勢からいくと、やり直せるチャンスがあるという
ことになります。リュード達も作中それを実践し、後ろ向きだった人々に光を与えているのです。
しかしゼラに至ってはなんのフォローもなくて、あたしゃがっくりきましたよ。
作中あれだけこだわったんだから、なにかなくちゃいけないんじゃないかなー。
「あわれな」とか「被害者だったんだ」で終わっちゃイカンと思う。
途中復活したミレーニアのことがよくわからないんですよ。
彼女はエレナの一部とのことですが、ヴァルマーの翼なんじゃなかったのか?ヴァルマーがエレナに取り憑いて、
それがミレーニアであるというのはわかるんです。
ヴァルマーもグラナスも、元は神や悪魔ではなく、人の祈りや想いを核として力を与える存在なんですよね。
だからリュードの中のヴァルマーは、彼の想いに反応してグラナサーベルの形をとったのだと。
だとするとミレーニアというのはエレナの抑圧されていた想いである、という推測が立つわけです。
神の教えもなんのその、自由奔放に生きたいと、心のどこかでは願っていたのでしょう。
そんな想いにヴァルマーは反応し、ミレーニアという人格を創り出した。
しかしゼラによってエレナの中にあるヴァルマーのかけらはすべて吸収されてしまったはず。
なのになぜミレーニアは復活し、しかも個別の人間として蘇ったのか。
あの世界では強く願えばアイスクリームをも出現させることもできるのか?
よくわからん・・・・(汗)
理解できないことも起こるファンタジーの世界だといえばそうですが、そのための世界観はないんですよね。
EDは面白いことをやっていて、規律を重んじたエレナは気ままな旅芸人に、自由であることを重んじた
ミレーニアは秩序を教える教師になります。結局どちらも大切で、程々にねということなんでしょう。
この結末は面白かったなぁ(^^)
EDをただ眺めているだけでなく、キャラクタを操作できるところもよかったです。最後までさわっていたという
感じがして大好きだったりします。
リュードがエレナとミレーニアどちらを選んだのか、このあたりはビバップの最終回みたいで、本当のEDは君の
心の中にあるっつーわけですな。
私は選ばなくてよかったなーとも感じているのですが、ゼラのことといいミレーニアといい、これといい、
えらくカタルシスのないEDになっておりますな。これだけすっきりしないEDも珍しいです。
どちらも選ばせなかったのは大人だなーとも思うんですよ。
はっきりしないことがあってもいいじゃん的に。なんでもハッキリしないと納得しないのは子供っぽいかなと。
しかしリュードのラストセリフが「兄さん」だったあたりから、結局どちらも選ばずにホモ道へ走りよるかも
しれんて、ヤツは(笑)ちうかその方が心の平穏が保たれるファンも、中にはいらっしゃることでしょう。
一つはエレナもミレーニアも好きな人。もう一つはホモ道まっしぐらなおねーさま方に(笑)
作中を見ているとどちらへベクトルが向いているのかわかっちゃうんですが、各々の心のEDがあって
いいと思います(^^)
ちなみに私はどちらだって?
エレナもミレーニアも好きなんだけどねぇ。さぁて(笑)
ついてきてるか?
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