グランディア2をクリアしたのよおっかさん。ゲームを気に入るかそうでないかは、やっぱり最後までプレイ
してから判断しなくちゃいけませんね。
中盤までやった感想は普通のRPGだなぁというカンジだったのですが、世界の壁よろしくここを越えた
あたりからが本番でした。まだまだ自分の中で未消化なのですが、何かしなきゃいけないのかー?!
という衝動に突き動かされ感想を書き連ねてみることにしました。
浅いところも多数ありますでしょうが、どうぞご容赦くださいませ。そして「自分はこう感じた」という
ご意見をお待ちしております。
いやマジ、人の意見聞いてみたいのよ、コレ。
どこから書き始めたらいいのか迷ってしまうのだけど、今回は「何を信じるのか」というお話でいい
んですよね?私はそういった話だと思ったので、クリアしたあとは主人公はリュードではなく、エレナなの
かもしれないと思いました。
この話を通して一番成長し変化したのは彼女だからです。
彼女は神を崇めなんでも神様中心で、あまり自分の考えというものはなかったのですが、
何が正しいのか迷い、崇め信じる神を無くし、そして最後には自分の意思で「信じるもの」を見つけます。
エレナはものすごく迷うんですよ。もうこれでもかっていうくらい右に左に揺れていて弱くて、はたから見ると
イライラするぐらいなのですな。
エレナを嫌いという人は大変多いのですが、おそらくそれはエレナが「人間」だからなのだと思います。
自分を見ているみたいにね。
ただどうしようもなく説明不足で、行動が唐突に見えますなぁ。シーンを印象づけることによって
説明不足を回避できたんじゃないかと思うところもあって、そのへんはちゃんと演出しておかないと
ダメだったんじゃないかなぁと。そのせいもあって魅力的にはみえないんですよね。
他のキャラクタもみんなそれぞれ変化しているんですけどね。
リュードも別キャラなのか?!ってくらい変わりましたし(笑)
リュードは最初「何も信じない」というスタンスをとっています。神も人も。
すべてに対して現実的で、私なんかはわりとシンパシィを感じてしまったりしたんですが(笑)
リュードの変化っていったらこのリアリストの仮面を脱ぎ捨てるとことぐらいで、実際はあまり変わっていない
気がするんですよね〜
元は熱い人間だったわけで、その本性をさらけだしたのがリュードの変化なのかなと。
エレナの困っている人を放っておけない、自分一人では力が及ばないけれどかんばる姿を見て、
リュードは自分もがんばろうと思うのだけど、そう心が変化する要因になる明確なイベントがあっても
よかったんじゃないかな。それかセリフの端々にそれをしのばせるとか。
(エレナが人に温かさを分け与えるイベントは、エレナの魅力の上でも欲しかったです)
ほっぺをうに〜はそんなイベントなのですが、ちょっと弱いと感じました。
エレナのことを「おまえ」と「きみ」と、呼び方を変えたりして一瞬違和感を覚えたんですが、うくく。
「きみ」って呼んでいるときはたいていラブラブモードの時で、照れているんだなぁとわかりニヤリとしてしまいました。
あとどうもホモくさいヨこの人!リョーミナさんと見解は一致していて、「いまどき兄のことを”兄さん”なんで呼ぶ
キャラはブラコンかホモしかいない」です(笑)ブラコンではあるよねー。
しかし女は嫌いと言っているあたり、じゃあ男ならいいのかと切り返したくはなるな(笑)
ああ、身に付いた浅ましき同人魂よ!!
リュードの声、森久保さんはちょっと甘めすぎかなぁと。
ミレーニアなんかはもう最初っから完成されているキャラで、物事の本質を見抜ける人だしね。
無邪気なだけだったのが、リュードや他のみんなと過ごすことによって「心を通わす」ことを知ったのだという
説明だったけど、やはりそのあたりのイベントはなくいつの間にかいい人に(笑)
一見ワル風なのがいいことをやったりまともな事を言ったりするので、とてもいい人に見えます。
後腐れないような気持ちのいい性格をしていて、もう無敵です。
他の人間に作用を及ぼすことがなかったキャラだしで、私はズルいと思いました。
だってエレナが「規律・秩序・神様万歳」を唱えてその結果自分からは考えない人間になるという、秩序や
規律を重んじすぎることへの弊害は嫌というほど見せつけられるのに、ミレーニアが司る「自由・感じるままに」
といった自由奔放さを重んじすぎることへの弊害は、いっさい描かれていないんですから。
いいことしか描かれていないんですよね。エレナと対比させようとしたのかもしれないけれど、これじゃ対比に
なっていません。彼女は好きだけど、どうしようもなくずるい。
ロアンの変化ってリュードとかぶるんですよね。過去に目を背けない強さを手に入れるんですが・・・・
尺がたりてねぇ!!
わりと唐突に開眼された印象があって、もうちょっとなにかあってもよかったんじゃないかと。
なんだか印象薄くてね。ロアンの苦悩って、サイラムでちょろっと描かれるくらいでもったいないです。
マレッグも完結されているキャラで、それゆえ死ななければいけなくなったというフシが(笑)
だってマレッグ迷わないんですよ。
リュードやエレナといった半人前に対してアドバイスをしてあげる立場で、ティオに関しては先生だものな。
マレッグが最後までいたらリュードやエレナは悩むことをしなくなってしまうんですね。アドバイスできるから。
こういった見方をしてはいけないんですが、そのせいでお亡くなりになるハメになったような気がします(^^;;)
何も殺すことはないとも思うのですが、ティオに対して心を喚起させる絶大なるパワーは持っていますね。
人の死は。
死というより「無くして初めてわかること」といった感じかなぁ。
ここでマレッグとの別れがあったことによって、ティオの後々のセリフは生きてくるんですよね。
「感情は制御できるものではない」とか。
彼の死で涙する、ということはなかったですな。ただとても寂しくなりました。
ティオはまったくの白紙の状態から、心を持つという変化を遂げたキャラで、かわいいのだけど描くのが
難しいキャラです。心を持たないキャラクタってとても難しくて、いったい何を考えているのか想像できない
あたりがなんとも(汗)
つーかね、心を理解したいのにできないもどかしさみたいなものを描いてもよかったんじゃないかと
思うんですよ。「もどかしさ」を感じるあたり心が戻ってきつつあるんですが。
ティオに関しては「心とはなんぞや」がテーマになっているのかなーと思っていて、作品通してのテーマとリンク
しているはずなんですが・・・
私には隣でやられちゃったことのように見受けられて、どうも近づいてきませんでした。
心を得た人間にいきなり「人を信じたい」と言われても、ピンとこなかったんです。
悪いな・・・まだまだ続くぜ(笑)
其の2へ
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