大風呂敷と蜘蛛の糸

 ・旧URLはいつ消えるかわからないのでジャストサイズネットワークスの
告知ページサービスを受けることにしました。
 今までのURL(http://engine.parfait.ne.jp/)に告知ページを置いておける
というもので、気の利いたサービスなのですよ。サーバー自体はJSNのもの
なのですがURLはそのまま使えるってのがいい。
 旧URLのままサイト移動というサービスも行われているのですが、この移転を
機会に独自ドメインを取るつもりでいたのでさっさと移転をすませました。

 で、現在旧URLでは告知ページが表示されるしくみになっとるはずなのですが、
まだ接続がうまくいっていないのかなにも表示されない。
 上手くいくまで時間がかかるから待てとの案内がきてはいるが、問題が起こって
JSN側では手が出せないっぽい。これはダメかもしれないな。

 ・カレンダー用紙が大きすぎて自前のスキャナーでは1発で読み込めない罠。
用紙1枚に3カットぐらい描いているんで1枚につき3回読み込まないといけない
という非効率。

 ・オブリビオンてPS3にも移植されるんだと。
 これでPS3に対する敷居がひとつ下がった。しかしまだ迷っているわたくし。
コンシューマゲームをろくに遊ばなくなってから、あの金額をゲーム機に
つぎ込むのに迷いがある。でもTears to Tiara……うう……

 

大風呂敷と蜘蛛の糸

 星雲賞の日本短編部門に野尻抱介の「大風呂敷と蜘蛛の糸」が選ばれて
おりやれめでたい。感想を書こうとしてずるずるとここまできてしまいましたが、
文庫版「沈黙のフライバイ」読了しております。
 宇宙フロンティア物の短編集でありまして、どれも開拓精神に満ちあふれた
話しなのですよ。
 その中でも受賞作「大風呂敷と蜘蛛の糸」がとくにいい。
 工学部1年の女子生徒がアイディアコンテストに思いつきで応募したところ
から事態は転がっていくんだが、彼女がどんどんプロジェクトにのめり込んで
いくんだよね。で、このアイディアの言い出しっぺである彼女は宇宙分野の
専門でもないのに空への切符を離さない。プロジェクトを進めることの楽しさ
があって、その楽しさや喜びが力になっているというか。ちょっとした思いつきが
現実のものへと変わる魅力ってのもある。
 そういうものを彼女は持ってしまったんだろうなーと。これをやっているときが
一番楽しいみたいな。

 彼女は切符をきって宇宙へと上がるんだけど、まぁトラブルに見舞われる
わけです。そんな最中にあるものを見る。なにを見たかは実際に小説を読んで
いただきたい。
 これらからひとつの「思いつき」を得るシーンが見所です。
思いつきを得たことによる瞳の強さがすごくいい! 「絶対帰還して行ける
ところまで行くんだ」という不屈の意志が、未知なる物を開拓しようとする
熱さにあふれている。

 短編ですのでつるっと読めます。SF特有の技術や科学の蘊蓄はわから
なくても、充分に熱さを楽しめる1本だと思うのでおすすめ。

沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫 JA ノ 3-9) 沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫 JA ノ 3-9)
野尻 抱介

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 <コメント返し>
 ・お父さんが青春時代の映画のリメイクを観に行くって例えがぴったりです。
放送当時楽しんだクチなんで興味がないわけではないものの、強く観に行き
たいという気持ちもわだかまりもないという。コメントを読んですっきりしました。
たぶん私の中でも過去の物になってるんでしょう。

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