復活の地2巻感想。

 えー、今日はほぼ復活の地2巻感想日記です。
 書き忘れているところがありそうなのですけど、きりがないのでUPします。

 

人工衛星が女の子に

 人工衛星擬人化……うむっ、ナイスだ。
 描いている方が衛星に愛情を感じていらっしゃるところが良いです。

 ・プロモ集のタイトルは三日月姫ではないんですね。今度はそちらで
探します。
 海洋堂のアリスシリーズはちょっと心動かされたフィギュアです。
買ってみたいと思った最初の食玩かも。私も少し暗いところが気に入った
んですよ。
 王立科学博物館はいっぺん買ってみようかと思います。今度は3分で壊れ
ませんように(笑) 試しに買ってみたスチームボーイの食玩は、箱から出して
組み立てている最中にパーツがもげました。あー。
 お返事がおそくなりまして申し訳ありませんでした。

 ここから以下は復活の地2巻感想です。
 ネタバレを含みますのでリンクで隠します。「過去ログ・最近の記事・カレンダー」
欄のリンクから本日の日記へアクセスいたしますと、隠した部分も表示されてます
のでお気をつけください。

 

復活の地2読了

 落ち着いて書こうと深呼吸するも、叫ばずにはいられない。
どうしようどうしよう、めっちゃ面白いんですけど!! 先が気になって
床をのたうち回る勢いです。
 2巻を一言でいうと

 おっさんの魅力満載

 てところでしょうか。
 小川さんが2巻はすいすい書けたとおっしゃっていたけれど、おっさん
兄さんの腹のさぐり合いが多かったからなんだろうか(笑)
 震災復興政治物、第2巻にて転機を迎えます。興味のある方は
読むべし読むべし!

復活の地 2
小川 一水

by G-Tools

 サイテンの野望が垣間見えたときは、すぱーんとテンション急上昇。
さんざん皇家のしがらみや威光を見せつけられた後では、サイテンの野望は
「やる気なのか?!」とビビれます。
 1巻で活躍したキャラは2巻で控えめに、そうでなかったキャラは2巻で
活躍という具合でした。サイテンは2巻で魅力出たなぁと。
 トレンカ都令の変化にはちょっと驚きました。だめ親父かと思いきや、
やるときはやるんだなぁ。

 1巻ではやることなすこと的確で、切れ者っぷりを発揮していたセイオ
ですが、2巻では迷走し、読んでいるこちらも強引な政策にはらはらしました。
どこにいっちゃうんだセイオーと、何度思ったことか。
 最後にちゃんと己の道に戻ってくるのですが、その流れが実に気持ち
よかったのです。迷走と帰還、そして新たなる決意。
 わかりやすい流れではありますが、きっちりばっちりテンション上げられ
てしまいましたよ。展開が定石であっても、読んでるこっちゃー盛り上がり
まくってんだから没問題ッ。
 このシーンはスミルの心情とからめて描かれているのですが、スミルサイド
としても超盛り上がり所で、テンション上昇率倍加っつーかマキシマーム!
 
 殿下ーーー!!! ←落ち着けよ

 ああ、殿下はつらい初恋をなされた。
 2巻最初の方はスミルvsセイオで火花バチバチ。このままでも充分面白
かったのですが、殿下側に変化が。
 今まで常に敬われ敵視なんぞされたことがない娘が、理由のわからない
むき出しの敵意を向けられたら、そりゃそちらに目がいくというもの。
 己の心内を認識し、想いはかなわないとわかってしまうまでタメがない
のはもったいないのですけど、ソレンス実家でのやりとりはとても好きです。

 殿下はセイオと同じ方向を見つめることで良しとしたんだなぁ。
 いや、「ことで」と書いてしまうと、自分の気持ちがかなわないことへの
代替品みたいでちょっと違うかな。もちろんそんな意味もあるのだろうけど、
それだけではないですよね。
 同じ方向を見るのは、セイオのためではなく己の意思として出ている……
私はそう読んでいるのですが、セイオに流されて市民平等を考えているように
受け取れるところもあって、もしこちらならとても残念なのですよ。
 文章では「自分の意思」と書いてあるものの、同時にセイオへの感情も
表現されているため、感情分も多分に上乗せされているのではないかと読めて
しまうのですよ。むー。
きっかけはセイオでも、自分で選んだ答えであってほしい。

 しっかし殿下もやっかいなやつにひっかかったーよ。
 2巻を読んで確信したというか、作中でスミルに問いつめられていたけれど、
セイオというキャラはめっちゃストイックである。
 憎くてしかたがない相手に敵意を持ちながらも、それでも救わなければ
ならないことを知っている。そのための非難中傷なぞ目もくれないし、己の欲の
ためには絶対に動かない。
 何をされても傷つかない人間はいないように、平気な顔をしていても
深く傷ついているわけですが、私情を見せないようにがっちりガードしている
わけですな。
 目的がはっきりしていて、今まず何をしなければならないのかわかっている
セイオが、女に目を向けるわけがないわけで。
 スミルから好意を向けられることによって、自分の行動が取りにくくなったり、
スミル自身の判断が曇ることにたいして舌打ちまでするんだよな(笑)
 カンガータ駅でのこのシーンは、これとは違ったようにも受け取ることが
できるのですが、いやいや、本当のところはどういう意味だったのでしょうかね。
 私はセイオのストイックぶりを気に入っています。スミルにそれを詰め寄られる
シーンはにやにやしてしまったよ。
 ちゅうか、スミルが言ってくれてよかった。この役がソレンスだった日には、
ホモ祭り開催になっちまう(笑)

 そんなソレンス少佐は持ち前のお育ちの良さを発揮し、今度はサユカを
籠絡しおった(笑) こっちの二人は上手くいきそうですね。
 デモ代表にも一目おかれていたし、ソレンスは女性キャラに人気があるな。
王子様気質なんだろうか。

 なんだかんだといっておりますが、セイオとスミルが上手くいくといいなぁと、
そう思っておりますよ。今の状態でにこやかに笑う殿下とかセイオとか、想像
つきますか? つきませんよね。だからよけいに見たいわけですよ。
とくにストイック総裁のセイオがどうなるのか想像つかんわ(笑)
 
 キャラクタのことばかり書いてしまいましたが、先が読めない面白さが
あります。どうなっちゃうんだレンカは。
震災の原因よりも地上の政治的動静が気になってしかたがありません。
 3巻が本当に楽しみです。
ちゅーか、落書きとか漫画とかやりたくなってきておりますよ(笑) 
小川作品同人誌はないかものかと、コミケカタログで検索かけたけどない
んですよね。ぬあー、読みたい!

 最後に雑感をいくつか列挙。

 ・殿下の剣の腕前がわかり満足。
 ・グレイハンのアクションシーン(というほど長くはない)では、光景が目に
浮かんでしまった。漫画にするなら「ドン」という擬音語を描きくわえたく
なるシーンでした。
 ・財布給金の話しは自分のために行動することもなく仕事をこなし、
給料のため働いているわけではないという、セイオのストイックぶりを見せ
がてら、彼が地に足がついていないことも現していて上手いなぁと。
 ・髪を切った殿下の絵が見たいです。おかっぱなのかなー。ボブの殿下も
きっとかっこいい。3巻での挿絵に期待。
 ・まさかセイオが丹下左膳になろうとは。
 ・セイオはお姉ちゃん子か? ジャルーダ人とレンカ人のハーフだという
こと以上の隠し事があるような気がする。まさかとは思うが殿下と異母兄弟
だったりしないだろうな(笑)
 ・セイオは死にそうな予感。登庁中などに一般市民に刺し殺されそうだ。

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