ティアーズ・トゥ・ティアラ18話感想

 ◆サマーウォーズを見に行ったときに、「クレヨンしんちゃんあっぱれ!
戦国大合戦」の実写版「バラッド」の予告が流れたんだけど、予告は悪く
なかったなぁ。原案にある”車に乗った廉姫と、馬で追いかける又兵衛の
間がしだいに広がっていく”という、二人の立ち位置を表したシーンは
ばっちり再現されているようです。
 インタビューを読むと「おにぎり」のシーンもあるみたいですね。

 

ティアーズ・トゥ・ティアラ18話感想

 ゲール族vs神聖帝国編……というよりも、アヴァロンvsガイウス編の終了。
 1話丸々使ってのガイウス決着編という豪華さなのですが、ここがターニング
ポイントなのでOKOK.
 いよいよジリ貧、今日にも城落ちます状態にまできたアヴァロン組の元に、
アルサルがブリガンテス族を率いて援軍到着という内容。
 目覚めなかったアロウンはアルサルの呼びかけによって目覚め、戦の
流れはアヴァロンへと移行する。
 嫁どもがいくら呼びかけても目を覚まさなかったアロウンですが、アルサルの
かけ声で一発起床即開門登場ですよ(笑)  アロウンは変革を望み、魂からの
呼びかけに答える神様みたいなもんだから、嫁の声だけでは届かないんだよね。

 形勢逆転となり劣勢になったガイウスですが、親玉アロウンを落とせば
戦いに勝利できると読み本丸狙い突撃に。
 迎え撃つこともよけることもしないアロウンに迫るガイウスの大剣。
平然とするアロウンは信じているのだ。剣の間にアルサルが割ってはいることに。

 このシーンは信頼とか友情とか対決があって、キラキラしててすんごい
好きなシーンなんですが、えっとあのーリアンノンさん? あなた何やって
ますか?

 アロウンにかけ寄って旦那にかばわれてしまうリアンノンはかわいいし、
リアンノンかけ寄りがあったせいて大きく意味合いが変わったシーンでは
ないのだけども……

 これはちょっといただけない。

 このシーンに女はいらない。女は雑音になっちゃうシーンなんだと思うんだ。
 女の割り込む隙なんざない、男同士の友情信頼対決だから男共がかっこいい
んだろうが。嫁をかばうアロウンも確かにかっこいいけれど、それは乙女ゲーの
男性キャラのかっこよさであって、ここで描かれるものとは違うものだ。

 誤解されそうなんで書きますが、私はBL的においしくないシーンになるから
リアンノンはいらんと書いているわけではないですよ。
 先にも述べたように意味合いは変わってない。枕元で思い詰めるほど
アロウンを想っていたリアンノンが、元気なアロウンを目の前にして思わず
かけ寄ってしまうというのはわからんでもない。
 その嫁を抱き寄せ、敵に背後をみせても余裕のアロウンは、アルサルが
間に割って入ることを確信している。だからこその余裕。
 そして妹と友のふたりを守るアルサルと、ここで必要な意味合いは
変わってはいないんだ。リアンノン→アロウン→アルサルと、信頼の鎖は
繋がっている。
 けれどもここでリアンノンが出てきたことによって、場にいる男性キャラたちの
かっこよさがぶれてしまった。ちょっと残念です。

 
 ここからアルサルvsガイウスの一騎打ちに切り替わり、ガイウスに
翻弄されるアルサルが描かれます。OPのあのシーンですよね。
で、OPよろしくそれでも立ち向かっていくと。原作ゲームでもアルサルで
決着つけようとしたなぁ。
 アニメでは戦いの最中にキャラクタの思考を表現できるから、どんな
映像になるのかと楽しみにしていました。ガイウスは戦っている最中に、
己がアルサルが王となるための踏み台にされたのだと気づくんだな。
ちょっと残酷だね。
 バトルでは大剣の上を走ったりと面白いアクションもあったけれど、なんだか
いつもより単調。舞い上がる埃でごまかされた感がある。
 今までなにげにいい仕事をしていたガイウス副官デキムス最大の見せ場
もここに。PC版から地味に人気があるキャラなんですが、アニメでもいい
シーンになっていました。涙している瞳を描かないのはよくみる方法なものの、
このシーンでは効果的に使われていてグっとくる。
 ガイウスは兵士には人気がありそうなんだよなぁ。たたき上げの軍人で、
ましな地獄を見せてくれる偉い人ってかんじで。
 
 しかしなんだ。一撃食らったガイウスの顔色の悪さが極端で、なんだか
面白画像一歩手前だな。もうちょっと違う色とかなかったのか。
 音楽が本当に弱くて、そこがアニメTtTの一番のウィークポイントであるように、
今回ももれなく音楽よわよわでした。絵とか内容とか悪くないのに、音楽だけは
ほんとダメという……とほー。
 アニメオリジナルのいい曲もあるのに、なんでこうなっているのか。

 悪くはないんだけどなんか足りないんだよなぁ。
 今回も盛り上がるところなんだけど、アニメは微妙だもんな。

 次回はインターミッションっぽく妖精さんの話しかな?
 タリエシンとエポナのやりとりがあるらしいので、このコンビ好きとしては
楽しみにしています。タリエポの国からこんにちはですよー。

    • tukitoyozakura
    • 2009-08/05 3:31am

    せつがさま。初めまして(^^)
    いつも楽しく拝見させて頂いてます。
    さて、今回のTtT
    >このシーンに女はいらない。女は雑音になっちゃうシーンなんだと思うんだ。

    ものすっごく賛成です。私もリアンノンが駆け寄るシーン、「・・・邪魔」と呟いてしまいました(容赦なし)

    アロウン、アルサルがいない間、大局を冷静に見極め城を守って名指揮官ぶりが嘘のような馬鹿娘ぶり(汗)
    アロウン目覚めた瞬間他の全部が見えなくなったということか、剣をふりかざして走ってくる敵の総大将をスルーして抱きつくって、どんだけ状況見えてないの(苦笑)

    PCゲームで空気ヒロインと呼ばれていたせいか、すごくアニメはヒロイン度を上げてるって思うんですが、でもここはいただけない。下手すると彼女のキャラクターが崩壊する。それでも、何とか彼女をここで絡ませる理由を考えてみたんですが、もしかしてアルサルが戦っている間、アロウンがボーっと後方で見てるだけという立ち絵を避けるためかと思ってみたり。ゲームとはここら辺見せ方の違うし。うーん、自分で言っててちと苦しい。
    別に、一騎打ちを後方で悠然と腕組みなんかして見てたっていいじゃない、魔王さまなんだから(笑)

    ガイウスとの決着がついた時、台詞もなくアロウンの横にコバンザメのようにはりつくリアンノンが気にって気になって(笑)別に彼女嫌いじゃないんですけど。ヒロインとして出すにしても出し方を考えて欲しいなぁ。

    どうもリアンノンとアロウンのエピソードは丁寧に拾ってる印象なんですが、アルサルとアロウンのエピソードは取りこぼしが結構ある気がします。アルサルの父親が殺された話はもっと前に印象に残る形で出すべきだったと思うし、その話をするアルサルの病的な様子にアロウンやオガムが未来の不吉を予想する所もなかったし(泣)

    こっちの方が重要エピソードだろうに、なんで物語の根幹を成すエピソードが削られるんだろう。
    だからアルサルの発狂→アロウンを刺すシーンも唐突に感じました。声優さんの演技は良かったのに(泣)

    これは全体的な構成か、演出か、何がまずいんだろう。音楽も確かに、今一つ有効に使ってないです。
    ・・・って全部?!(笑)

    いや、でもTtT好きです(汗)色々文句いったけどアロウン様かっこいいし、兄さま脳筋で可愛いし(←末期)
    ストーリー燃えて萌えるし(笑)何かぐだぐた書きなぐっちゃいましてスミマセン。それでは失礼致しました(^^)

    • せつが
    • 2009-08/09 4:08pm

    ●tukitoyozakuraさん
    女性キャラが魅力的にみえるシーンが追加されるのは
    大歓迎なのですが、
    その書き方がトホホだったりするとがっかりしてしまいますよね。
    元の魅力を削っておいて、その空いた部分に提示された新しい魅力が
    これかよと、嘆きのひとつもぶち上げたくなります(笑)
    18話のかけよりリアンノンも悪くはないのですけど、パっと見た瞬間
    「それはどうなんだ」とツッコミたくなるような動かし方だったので
    冷めてしまいました。
    ツッコミなんざしていられない、それだけ勢いがあるシーンになって
    いればいいのでしょうが、アニメはどうも勢いが出ないので……

    原作から変更があるのはいいのですが、それでTtTの魅力が
    損なわれるのならファンとしては残念です。
    原作の持つ魅力+原作にない魅力を期待してしまいます。
    変更によってまったく違う魅力があるのなら、それはそれで
    いいのですけども。
    アニメではかんじんなところでしょんぼり現象が起きるので、強く
    がっかり感を覚えるんですよね。
    ほんと声優さんの演技とか光ってるんですが。

    好きだから文句も出るけれど、声優さんの演技とか、アニメだから
    こそ堪能できる戦闘るシーンのかっこよさとかすてきなところも多いですよね。
    なんだかんだいって毎回楽しみに見てますよー。

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