放課後は白銀の調べ~急急如律令~感想

 

 主人公が男の背中に手を添えて応援するのではなく、ガチで背中
守らせてくれよ……
それか主人公の背中を男性キャラが守る。

 という呟きをTwitterでしたところ、「放課後は白銀の調べ~急急如律令~」を
薦められました。
 なにげに燃えゲーという話も聞きましたし、ここはいっちょやってみるかとPC版を
遊んでみましたよ。
 個別ルートもなかなかに盛り上がるのですが、あと一歩という印象だったものの、
グランドルートというオーラス話になったところで、

 めっちゃ熱い話が始まっていた。

 ああ、これはまごう事なき燃えゲー

 主人公が先陣切って戦い仲間と共闘。「ここは俺が食い止めるお前は先に行け!」
な展開が乙女ゲーで拝めるとは思わなかったよ。相手の胸ぐら掴んで睨みあげる
シーンとか、戦闘用カットインとかたまらんなぁ。
 ネタが陰陽道の流れをくむ退魔師物なので式の詠唱とかあるんですけど、
ダブル詠唱とかやってくれやがりまして、あー燃えた燃えた燃えたともよ!

 燃えゲーとはいえ乙女向けですんで、そのへんのさじ加減が上手かったなぁと。
 主人公の暑苦しさとかあんまりないです。私はそのへん、もっとド根性でも
よかったし、ガンガン流血沙汰になったほうが男女ともかっこよかったかなーと
思いましたが。マイルドになってるぶん間口は広いんじゃないかな。
 絵がキラキラしてなくて筋肉あるのもよかったなぁ。メイン攻略キャラが
バリアート坊主頭で、声担当がチンピラ系演技の谷山紀章さんとか
チャレンジャーすぎんだろw 私にはお得キャラでしたが。
 各キャラ2パターンずつエンドがありますが、片方がバッドエンドというわけでは
ないものよかったなと。友情エンドだったり別の形の添い遂げ方だったりで、
きちんとお話になってるんですよね。

 PS2からPC版へと移植され、その際にイベント、ルート、CGの追加が行われた
ということでPC版をお薦めされました。
 PS2版のほうがお求めやすい価格ですし、何より手に入れやすいのですが、
話しをうかがうとPS2版のシステムはどうにもならんぐらいのダメ具合らしく、
ドMでもないかぎりPC版を選んでおくべきのようです。

 もったいないなと思うところもたくさんあります。
 原画とCGの塗りがいまひとつとか、背景が何年前のエロゲーかよと思うしょんぼり
具合とか。BGMももう1、2曲欲しかったか。シナリオは好きだけど、ちょっと都合が
よすぎかなーと思う部分もあったります。
 なによりも主人公の神楽坂要に声がないのがもったいなかったです。
 呪文の詠唱や気合いの声など、声がついていたらもっとグッッときんだろうなと。
 システムはPC版の場合、過不足ないかと思います。ライアーソフトのゲームを
やってる方には、既知感バリバリのメニュー画面。codeXはライアーと親族みたいな
位置づけみたいですね。
 というか、放課後~のシナリオ陣には元遊演体メンバーが名前連ねてます。
あのつっこんだ式詠唱はこのせいなんだろうか?

 残念なところはあるものの、キャラクターがなんとも活き活きしてることよ
 個別エンドもいいのですが、みんなでわいわいやってるのが一番楽しいという
あやかしびと現象がおきてしまった。こいつらみんな大好きだ。
 
 放課後~では意外なところに萌えがきまして。女に優しい軟派系キャラには
ピンとこないんですけど、個別ルートでの燃えとか萌えの瞬間最大風速が
出たのは葛葉漣という不思議。自分でも驚いているというか、何がツボに
入ったのかわからん。
 ここいらがツボに入ったのか? と思われるところを語るとネタバレしてしまう
ので、語れないという苦しさ。
 なんというか、女向け版Kanon沢渡真琴というかですね……

 あと先生ポジの安倍忠義が犯罪だ。ファンの間でガチロリマッチョの愛称で
呼ばれてて、その語感がいいもんで頭から離れなくなったw
 昼行灯でだらしなくも要所は押さえる大人というかんじで、たいへん
おいしかったです。
 「ちっ、手間かけさせやがって」が決めぜりふ? ていうか、手間かかっちゃうのが
かわいくてしゃーないんだろ? ん? と突っ込まざるを得ない。
そしてそれをニヤニヤと眺めるわし。変態でもうしわけない
 キャラソンのジャケ絵なんらかの確変が起こったのか?! と思わざるを得ない
かっこよさ。なんの冗談かと思ったw
 ルート通していい燃えを提供してくれたのは兵頭十馬。実に気持ちのいい男
バカ一代。

 放課後~は筋肉担当が3名もいるというステキ仕様だが、うち2名は
ガチロリマッチョという「なんということでしょう」仕様です。なんなのこの偏りw

B001IDYWOI 放課後は白銀の調べ ~急急如律令~
アスガルド 2008-11-28

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 Amazonから情報をひっぱってきたはいいが、売り切れで取り扱ってないという罠。

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