軍靴のバルツァー6話感想

 ◆@バンチを買いに行ったところ、書店の漫画雑誌所定位置を見ても
置いておらず担当店員さんと途方に暮れた(笑)
 月刊系漫画雑誌はひとところに置いてくれな! なんであちこちに売り場が
あるの……ジャンプやサンデーと同じところとかどういう……それ週刊誌だ。


 ◆タイバニ12話感想は週末になりそうです。



 

軍靴のバルツァー6話感想

 今月は巻頭カラーだよわっしょーい! カラーだカラーだと楽しみにはして
いたが、初っぱなから歩兵科君が洗濯とかしてていきなり生活臭満載だった!
 ここで気づいたんだが、もしかして科によって制服のカラーが違うのか?
砲兵、歩兵、騎兵科のメンツ全員色が違う。
 カラーはピンナップの塗りを残しつつ軽めの彩色になってるなーという印象。
建安マエストロ用の塗りと合体しているというか。
 騎兵科くんだけやたら瞳がキラキラしているのだけど、これはあれか。
こいつは生徒メンバーの中でも二枚目という設定だからなんだろうか。
瞳が少女漫画。

 バルツァーの士官学校での講義がいよいよ開始。砲兵科1年の座学から
始まるんですが、公開処刑での問答無用の殺しっぷりについて噂がたって
しまい、全生徒にビビられまくって授業にならんという状態に。
 初っぱなから「ここは敵地」という認識になってて笑った。
 平和ボケしかかってる国の士官養成学校だと、何人か殺したってだけでも
ビビられちゃうんだな。まぁ戦場と平時ではスイッチは違うのだろう
けれど、これはヴァイセンの士官学校でも同じ反応になるんだろうか。

 そんな中でも声をかけてくるのが今まで登場した兵科のメンツ。
 とくに歩兵科のかわいい顔したほう(笑)はバルツァーに興味津々というか
すっかり懐いてしまった……のはいいが、読んでるこっちがハラハラする
ことに!
 教官にむかって敬語なしで話しかけることがあるですよこいつ!
 厳密には「明らかにバルツァーに向かって話しかけている」ところはきちんと
「です・ます」にはなっているのですが、若干独り言はいったセリフはそれが
ないのです。
 「~だもん」とかいいのかおいー。ハラハラするw
 作者と自分とのセリフに関する認識にややズレがあるみたいだ。この辺は
ズレがあることを認識したうえで読めば気にならなくなるかなぁ。うーん。

 ただこの砲兵科のファニーフェイス君に意外なる事実が判明し、
そうならしょうがないな! という漫画的納得をせざるを得なくなった。
 実は兵器会社の坊ちゃんで子供のころは工具がおもちゃ。座学はほぼ
パーフェクトという学年主席であった。そして「作るのもいいけど使う方が
楽しいかなーえへへ」なんつってにぱーと笑う天真爛漫っぷり。

 おまえ機械おたくカテゴリーのキャラだったのかよ!

 ただの教官好き好きキャラじゃなかったのか……1話でバルツァーを
出迎えに出たのも主席だからっつう伏線。
 そしていつも一緒にいる砲兵科のヒョロ長(いや背が高くてヒョロっとして
いるという記述はないんだが印象が)も学年2位とかでこっちにも驚いたわ。

 そんな学術レベルの高い砲兵科を見ちゃった歩兵科の眉傷はずんどこ
しょんぼりですよ。
 自分たちはろくな教育を受けていないのに、座学ばっかやってた砲兵科は
ちゃんと学んでる。俺だってもっと上に行きたい! という気持ちの表れが
「顧問(バルツァー)みたいになれたらアホの教官たちを見返せる。
どうしたらいいか」という質問だったのだと思う。

 砲兵科のファニーフェイスとは表れ方が違うけれど、まぁバルツァーに
懐いてきてるっちゅうことだろうなぁ。
 だがここでバルツァーのクソ野郎っぷりが炸裂(笑)
ほんとこいつってば先生やりにきてるわけじゃないよなぁ。
 そして今回もげんなり度多めでお届けされましたw 毎話1回ぐらいは
「あーもうやってらんね」的表情があるよなw その顔がまたいいんだが。
バルツァーの魅力はこの呆れ顔ですよ。

 兵器会社の息子の話に続いて第二殿下の登場が描かれているところを
みるに、もしかしてバーゼルラント独自のライフル銃を開発したいとか
そういう流れになるんだろうか?
 殿下がコートをひっかけているシーンがありますが、もしかして次回は
コート姿がくるー?! 楽しみです。

 物語としては学園物と軍記物をいったりきたりしてるようなかんじで、
まだ物語の風呂敷を広げているような印象がある。まとめて読むとそうでも
ないんだろうか?
 

@バンチ「軍靴のバルツァー」


 今回は初っぱなから生活臭満載なのは上述したが、まずここで衝撃の事実が。
 この時代の下着ってつなぎ状なのかよ! 「暮らしのワンポイント」で
解説があったので検索してみたら本当だった。うおーなんだこれ!
 射撃訓練の的は紙でできてるとか考えもしてなかった。紙だと補修して
くりかえし使えるってのになるほど納得。
 この「暮らしのワンポイント」は作中の描写をより楽しめるコーナーに
なっているのだけど、これ単行本には入らないみたいとのコメントが。
 ギャーワー! なんだそれもったいない!
 雑誌買ってる人だけのお楽しみっていえばそうかもしれんが、ことバルツァー
においては単行本に収録したほうがいいように思えるんだよなぁ。
 軍靴のバルツァーの個性であり魅力って、軍人さん養成学校の生活に
カメラが寄ってるところじゃないですか。だから洗濯機が出てくるし、
銃のメンテナンスにおける問題なんかも題材になる。
 物語を楽しむだけでなく、そういう生活視点での「こうだったんだ」的
楽しみ方もあるよーと唆すw役割を、ワンポイントは持ってると思うんだよね。

 というわけで7月8日は単行本1巻の発売日です。
 表紙のモノクロ告知が掲載されています。シンプルでかっけー。
これは好きなデザイン。早くカラーで見たいところ。

 でもって次号は表紙!

 予告見て驚いた。表紙とかマジか。だって今月巻頭カラーで普通に連載
あって、単行本用の表紙やら口絵やら(描き下ろしとのこと)修正作業やらも
あるのにそのうえ次号本誌の表紙やるの?
 いや死ぬでだろこれ。作業量めっちゃ多いやん。大丈夫なのか。
読者としては定期的に休載がはいってもいいんだけどなー。

 

B00546DLDI 月刊コミック@バンチ 2011年 08月号 [雑誌]
新潮社 2011-06-21

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