軍靴のバルツァー7話感想

 ◆来月の@バンチからは能條純一さんが連載ですよ。どこからひっぱって
くるんだほんと。

 
 ◆あんまりにも軍バル軍バル言っているので、「軍靴のバルツァー」
カテゴリーを作りました。軍バル比重が高い記事はそちらを開くとだいたい
読めます。

 

軍靴のバルツァー7話感想

 のっけから士官学校宿舎の様子。
 生徒たちにとっては楽しみな時間のひとつ、家族からの手紙、荷物が届け
られる時間です。
 もーね、砲兵科のハニーフェイス君とこには新作色鉛筆ですよ! 
 それでなにしてるのかと思ったら図面をひくんだとか。ほんと……楽しそう
だなおまえ。「へへー」という描き文字もらって「にぱー」と笑う。
もう砲兵科ディーターのキャラはこの路線で確定だな(笑)
 このシーンは生活にカメラが寄っていてニヤニヤしながら読んだ。
いいよいいよー。
 

@バンチ「軍靴のバルツァー」


 そんな息子へ送る荷物をせっせとまとめるディーター父ちゃん登場。
 バーゼルラント屈指の兵器工場を経営している社長とはいえ、息子に対しては
ただのおとーちゃんです。
 見てくれが「ああ、ディーターは間違いなくとーちゃんの血を引いている」と
確信できるデザイン。髪の毛のかんじがそっくりですわ。
 社員もいて順調な会社経営ですが、前回はそんな会社に第二王子がやって
きたところで終了しています。
 うん、私はこの時点でバーゼルラント製ライフルの開発製造がくるのかと
思っていたんだ。けどなぁ、相手は第二王子だったよ……



 債権と株を押さえて一気乗っ取りきましたー!


 
 いやいやちょっとまておまえええええ!!!!
 第二王子はほんとやらかしてくれるな。公開処刑といいこいつが出てくると
素で声だして読んでしまう。強引グ我が道っぷりが予想の上をいっていたw
 経営者であるディーター父ちゃんも寝耳に水の電光石火っぷり。
 やりたいことはわかる。言い分ももっとも、なところもある。けれどやり方が
強引すぎて火種にしかならんねこれは。
 案の定職人たちには不満がたまり、どうにもきな臭い描写でまて次号。
 これは暴動とか秘密結社とかきちゃったりするのか?

 で、第二王子がポンと買った国内有数の企業の代金だがどこから捻出した
かというと、王室財産売っぱらって作ったわけだ。
 宝物庫のアイテムがなくなってて、第一王子である兄ちゃんが絶叫してる
シーンに笑った。財産かっぱらって軍拡してる泥棒野郎呼ばわりされて
いましたが、これは言われても仕方ないわw
 このバーゼルラントの王子様兄弟は毛色が違うのなぁ。簡単にいえば
第二王子は改革派で第一王子は保守派ってところか。
 現状維持という点では国民人気は第一王子のほうがあるのかな?

 そのころバルツァーがなにをしていたかというと騎兵科の授業?です。
 市街地の巡回も授業の一環ぽい。そこにバルツァーが参加して、騎兵科の
エース君と一緒に巡視。
 ここではバーゼルラント国内の様子が描かれていて、バーゼルラントが
ヴァイセンとの関税同盟に加入した結果なにが起こったのかが見て取れます。
 それまではバーゼルラントは鎖国してたようなものなので、外から入ってきた
商品が良いせいか国内製品が売れないという状態になっているらしい。
 そこで起こるのが不買運動であり販売妨害で、巡回はそれの抑制も兼ねて
いると思われる。

 ここいらの描写も面白いです。騎兵科のエース君は女の子から花なんて
もらっちゃってるんですよ!
 騎兵科はモテるという設定だったけれど、そんなにか。そんなになのか!
 商店の様子も描かれており、ここがもーーーさいっこうなんですよ!
 店内には買い物にきた生徒たちの姿があるんですが、ヴァイセンからきた
エロ写真(絵?)入りの煙草入れにヴァイセンぱねぇ状態の生徒がいるwww

 しかもバルツァーに取り上げられて?「うわぁあああ」な顔になっている
のがまたw
 声出して笑ったわ。年頃男子なバカさかげん最高だな! この3バカトリオが
レギュラーメンツの生徒だったら、もっともっと輝いていたシーンとなった
かもしれん(笑)
 
 ところでこのセクシー煙草入れ?みたいなんは実際にあったんでしょうか。
 基本的にモデルとなった時代は煙草は男のアイテムでしょうから、
おねーちゃんの写真?絵?入りのケースはあってもおかしくはないんだが。

 ただのアイテムで終わるかと思ったこの煙草ケースですが、店で暴れる
不買運動家に投げつけられるという重要な役割をこなすことになった(笑)
 バルツァーが運動家をドヤ顔で取り押さえたはいいが、逆にバルツァーが
しょっ引かれるという事態に!
 王子の不興を買って投獄され、今度は手錠で取り調べですよ。
 バルツァーはバーゼルラントにきてからというもの、ほんっとろくな目に
合わないなぁ……(そこが面白いんだが)

 とりつく島もない市警の取り調べですが、そこに宮廷楽師身分?の人物から
助け船が出て釈放。建物の外に出てみれば見知った顔がご登場です。
 おい、軍バルはどこに行こうとしてるんだ? 私は一瞬違う漫画を読んでいる
のかと思ったぞ。

 宮廷楽師身分のロングコートにニーハイブーツ眼帯の兄さんとか
 どこの漫画だ!!

 しかもこいつ元ヴァイセン陸軍近衛隊長の貴族様とか、どんだけ盛ってる
設定なんよ。
 王子兄弟が登場したときもすごいのが来たなと思ったもんだが、新キャラは
それの上をいく奇天烈度だった。新キャラ出るたびにぶっ飛んでるな私(笑)
 大丈夫なのかこれ。軍バルは「本当にこういう世界があったかもなー」と
思える地に足のついた感じがよかったんだが、眼帯は浮いている気がする。
 もっとも、王子兄弟が出てきたときも不安はあったが今ではなじんで
いるので、この眼帯野郎も溶け込んでいくのかもしれないのだけども。
 この眼帯兄さんのことをバルツァーは強く嫌っているようだけれど、本国では
どういういきさつがあったんでしょうかねー。同期の桜? 上司? 元同僚?
どれかっぽい感じではありましたが。
 こいつは退役してバーゼルラント王宮に潜り込み、第一王子のお気に入りに
なっているみたいだが、真意はどこにあるんだろう。
 名前からすると貴族階級みたいですし、わざわざ他国で宮仕えする必要は
ないように思えるからな。

 今月の「暮らしのワンポイント」は色鉛筆やら手錠やら。
 現代手錠の鎖の部分は優しさでできているには笑った。雑誌掲載バージョンは
キャラ絵入りです。今回はバルツァーと砲兵科ディーター。

 

B005AY68PM 月刊コミック@バンチ 2011年 09月号 [雑誌]
新潮社 2011-07-21

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 今月は軍バルのかっちょええ表紙。
 雑誌表紙として文字が入っている状態も素敵ですが、文字なしのバルツァーを
拝んでもみたい。ライフル担いで旗たなびかせてと、ほんとかっこいいですこれ。

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