軍靴のバルツァー17話感想

 ◆順番の関係でコメント返しが一番上になってしまいました。すいません。

 <コメント返し>
 >ピクシブで拝見させて頂いた
 拍手コメントまで残していただき、こちらこそありがとうございます。
 軍バルは連載を読むとあれこれと感想を吐き出したくなってしまうので、
ブログに感想を書いて発散していますw よろしければ今後もおつきあいください。



 

軍靴のバルツァー17話感想

 単行本3巻発売において、本誌では12話としてカウントされていた特別編が
未収録となりました。あわせて話数も変更になったため感想文見出し話数を
修正しました。

 

@バンチ「軍靴のバルツァー」

 今月の軍バルは開戦話をやるのかと思いきや、パウルにスポットライトが
あたるというまさかの展開に。
 パウルはあれです、砲兵科の万年次席ひょろながのほう。キャラが名前で
呼ばれることが少ないので、兵科と外見特徴で説明したほうが伝わりやすい(笑)

 見た目から一般市民オーラだしまくりのパウルでしたが、その背景は印象
どおりの一般市民でした。
 パン屋実家の4人兄弟父母祖父母が一家です。当時の一般労働階級としては
こんなもんなんでしょう。
 軍バルで家族が出てくるときはちゃんと似せてくるんですよね。
 兄ちゃんは父母ハイブリッドで弟と妹は母似、パウルは父似というところでしょうか。
しかし顔パーツにおいてはかーちゃんの遺伝子が勝ってる(笑)
 ほかにお姉さんがいるみたいなんですがたぶん嫁に行ってるんでしょう。
登場しませんでした。 
 これだけ勉強していて次席だの手伝えだの色々と言われてて、家族特有の
遠慮のなさがあって笑ってしまった。学校へ戻るときはパン菓子を持っていけと
包んでくれたりと、家族関係は良好のようです。
 
 で、彼が描かれた理由はおそらく、士官学校に通った理由が他のキャラと
違うからなんでしょう。いや他の生徒たちにもそれぞれ理由があるわけですが、
パウルはそもそも軍人として生きていく気なんざさらさらないのだと。
 彼の目的は退役軍人が優遇される官吏登用制度。軍人になるのはあくまでも
踏み台で、さっさと退役して役人になり平凡に暮らすのが人生計画です。

 ここで出てくる退役軍人の官吏登用制度に目が行きました。
 どこかで退役した軍人が役人やってるという1文を見た記憶があるのですが、
そのとき「退役軍人てそんなに簡単に役人として採用されるもんなの?」と疑問に
思ったことがあるんです。
 そこへ架空とはいえこういう制度があると出てきたもんですから、リアルでも
あったのかもなーと。
 軍人て退役後潰しがきかない職業という印象があってですね。潰しがきかない
となったら人生設計を考えるに、あんまうま味のない職業に思えるんですよ。
 そうなったらなり手がいなくなるじゃないですか。そこで退役後のフォローまで
制度としてあったら、軍人を仕事にしてもいいかなーなんつう若者も出てくるんじゃ
ないかと思ったわけなのです。
 (3年間の士官学校在学中も在籍年数カウントされているのには驚いたが。
そういうものなのか)
 バーゼルラントにはこういう制度があるとのことで、リスクの高い職とは理解
しつつもそこを視野に入れての軍籍入りなんですね。
 まー実家もな、パン屋は兄がついでしまうから、何か別の職業につくしか
ないもんなぁ。
 立身出世の野心とか自分にはないしそもそも無理だし、小役人でへーへー
ぼんぼんに地味ーに暮らすのが関の山と踏んでるわけですよ。

 で、そんな「戦争行くとかまっぴらごめん。50年平和こいてたこの国に賭けるぜ」
なパウル君は観戦部隊のメンバーに選ばれてしまうわけだ。

 ちなみに砲兵科主席のディーターは鉄道会社社長なんで除外。
 そもそもバルツァーの見立ててではディーターよりパウルのほうが軍人としては
使えると見ての選抜。
 軍人としては立身出世の第一歩なわけですが、パウルの人生設計としては
この時点で賭けに負けたわけですよ。
 このあたりの困惑とかディーターに見せる強がりとか、ほんっと一市民が
戦争に行くことになっちゃった感満載でなぁ。パウルの隣でヘルムートが
嬉しさでいっぱいやる気満々なので、パウルとの落差がひどい(笑)
 加えてディーターとの友情なんかも垣間見えちゃったりして。あんな凛々しい
顔したディーターは見たことなかったな。

 戦争行くとかそんなん死ぬし嫌だし俺には無理だしっていうパウルにとって、
こいつを回避するにはそう、アレです。日本にもありました。徴兵逃れのための
奥義「病気なんで無理」です。
 わざと身体を病気にして弾かれようってやつをやるしかありません。

 ところがここでバルツァーがまたも先生ヅラぶっこきやがるんですよ!

 ディーターのときのような兄ちゃん先生ぶりではないものの、パウルの
「身の程」は彼自身が考えているよりもあると評価してるって伝えるわけです。
 軍人としては鼻が利くし頭の回転もいいってことなんですが、己の身の丈は
ここまでって決めきってるパウルにとって、この言葉がどこまで響くのかさて、
ということろ。
 どうなったのかは本誌をお読みください。
 今後はヴァイセンの士官学校生徒も出てきそうですし、それを見たときの
生徒どもの反応なんかも気になるところ。

 
 

B008HH12F0 月刊 コミック@バンチ 2012年 09月号 [雑誌]
新潮社 2012-07-21

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 「暮らしのワンポイント」はパウル実家の人気商品「シュトロイゼルクーヘン」
 こいつの作り方が載ってるんでチャレンジしたいところなんですが、うちには
オーブンがないっていうね! シュバイネハクセもそれで断念したんで、オーブン
使用食品は鬼門だな。
 これについてはTwitterでフォローさせていただいてるmopoさんがさすがの
ツイートをしてらしたんで転載。

 



 どんなものなのか一度食べてみたい! 売っているところもあるみたいなので、
ちょっくら探してみます。

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