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放課後は白銀の調べ~急急如律令~感想

 

 主人公が男の背中に手を添えて応援するのではなく、ガチで背中
守らせてくれよ……
それか主人公の背中を男性キャラが守る。

 という呟きをTwitterでしたところ、「放課後は白銀の調べ~急急如律令~」を
薦められました。
 なにげに燃えゲーという話も聞きましたし、ここはいっちょやってみるかとPC版を
遊んでみましたよ。
 個別ルートもなかなかに盛り上がるのですが、あと一歩という印象だったものの、
グランドルートというオーラス話になったところで、

 めっちゃ熱い話が始まっていた。

 ああ、これはまごう事なき燃えゲー

 主人公が先陣切って戦い仲間と共闘。「ここは俺が食い止めるお前は先に行け!」
な展開が乙女ゲーで拝めるとは思わなかったよ。相手の胸ぐら掴んで睨みあげる
シーンとか、戦闘用カットインとかたまらんなぁ。
 ネタが陰陽道の流れをくむ退魔師物なので式の詠唱とかあるんですけど、
ダブル詠唱とかやってくれやがりまして、あー燃えた燃えた燃えたともよ!

 燃えゲーとはいえ乙女向けですんで、そのへんのさじ加減が上手かったなぁと。
 主人公の暑苦しさとかあんまりないです。私はそのへん、もっとド根性でも
よかったし、ガンガン流血沙汰になったほうが男女ともかっこよかったかなーと
思いましたが。マイルドになってるぶん間口は広いんじゃないかな。
 絵がキラキラしてなくて筋肉あるのもよかったなぁ。メイン攻略キャラが
バリアート坊主頭で、声担当がチンピラ系演技の谷山紀章さんとか
チャレンジャーすぎんだろw 私にはお得キャラでしたが。
 各キャラ2パターンずつエンドがありますが、片方がバッドエンドというわけでは
ないものよかったなと。友情エンドだったり別の形の添い遂げ方だったりで、
きちんとお話になってるんですよね。

 PS2からPC版へと移植され、その際にイベント、ルート、CGの追加が行われた
ということでPC版をお薦めされました。
 PS2版のほうがお求めやすい価格ですし、何より手に入れやすいのですが、
話しをうかがうとPS2版のシステムはどうにもならんぐらいのダメ具合らしく、
ドMでもないかぎりPC版を選んでおくべきのようです。

 もったいないなと思うところもたくさんあります。
 原画とCGの塗りがいまひとつとか、背景が何年前のエロゲーかよと思うしょんぼり
具合とか。BGMももう1、2曲欲しかったか。シナリオは好きだけど、ちょっと都合が
よすぎかなーと思う部分もあったります。
 なによりも主人公の神楽坂要に声がないのがもったいなかったです。
 呪文の詠唱や気合いの声など、声がついていたらもっとグッッときんだろうなと。
 システムはPC版の場合、過不足ないかと思います。ライアーソフトのゲームを
やってる方には、既知感バリバリのメニュー画面。codeXはライアーと親族みたいな
位置づけみたいですね。
 というか、放課後~のシナリオ陣には元遊演体メンバーが名前連ねてます。
あのつっこんだ式詠唱はこのせいなんだろうか?

 残念なところはあるものの、キャラクターがなんとも活き活きしてることよ
 個別エンドもいいのですが、みんなでわいわいやってるのが一番楽しいという
あやかしびと現象がおきてしまった。こいつらみんな大好きだ。
 
 放課後~では意外なところに萌えがきまして。女に優しい軟派系キャラには
ピンとこないんですけど、個別ルートでの燃えとか萌えの瞬間最大風速が
出たのは葛葉漣という不思議。自分でも驚いているというか、何がツボに
入ったのかわからん。
 ここいらがツボに入ったのか? と思われるところを語るとネタバレしてしまう
ので、語れないという苦しさ。
 なんというか、女向け版Kanon沢渡真琴というかですね……

 あと先生ポジの安倍忠義が犯罪だ。ファンの間でガチロリマッチョの愛称で
呼ばれてて、その語感がいいもんで頭から離れなくなったw
 昼行灯でだらしなくも要所は押さえる大人というかんじで、たいへん
おいしかったです。
 「ちっ、手間かけさせやがって」が決めぜりふ? ていうか、手間かかっちゃうのが
かわいくてしゃーないんだろ? ん? と突っ込まざるを得ない。
そしてそれをニヤニヤと眺めるわし。変態でもうしわけない
 キャラソンのジャケ絵なんらかの確変が起こったのか?! と思わざるを得ない
かっこよさ。なんの冗談かと思ったw
 ルート通していい燃えを提供してくれたのは兵頭十馬。実に気持ちのいい男
バカ一代。

 放課後~は筋肉担当が3名もいるというステキ仕様だが、うち2名は
ガチロリマッチョという「なんということでしょう」仕様です。なんなのこの偏りw

B001IDYWOI 放課後は白銀の調べ ~急急如律令~
アスガルド 2008-11-28

by G-Tools

 Amazonから情報をひっぱってきたはいいが、売り切れで取り扱ってないという罠。

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エヴォリミット体験版感想

 ◆P3Pのペルソナ武器合体は、伝承に所持武器がついてまわるペルソナと
合成すると、そのペルソナ特有の武器になるのな。
 クー・フーリンで作るとゲイボルクができるとか気が利いてる。

 しかしベース武器が銃だろうが弓だろうが、合成生成される武器は全て
ゲイボルク=槍になるのは容赦ないw
 これそのあと違うペルソナを合体させると、元の武器種類に戻るんだろうか。

 ◆「私の兄貴がこんなにかっこいいわけがない」とかいうラノベがあったら
本気出せそうな気がする。
 TLでもあがっていたけれど、BLならありそうなんだよな。

 

エヴォリミット

 エヴォリミットはキャラクターの追加と、メインキャラ4人のキャストが公開に
なっています。
 校長先生の「抱きたい男No1」て、これ抱きたいの意味が違うだろw
 そして無駄に体格がよく、いつか二足歩行かましそうでならないww

 今頃気づいたんだが、パッチの色は各人違うのな……って思ったら、
アクアと環太郎の色は同じか? これなにか法則性があるのかな?
 

 エヴォリミット

 エヴォリミット体験版感想は以下のとおり。
 一通り舞台の説明が終わり、これから物語が始まるよ! というところまで
遊べる体験版でした。

 公式サイトでキャラ絵が公開されたときは、原画の中央東口さんの絵柄が
ずいぶんと、だいぶ、かなりシンプルになっていて魅力減を覚えたのですが、
作中での1枚絵ではそう感じることなく。立ち絵は首を捻るかんじなんですけども。
 1枚絵が綺麗なのはいいことなんですが、もっとも長く見続けるのはキャラ
立ち絵なんですよね。そこで覚えたキャラ印象はたとえどんな綺麗な1枚絵が
出ても覆ることはないので残念だ。
 綺麗な1枚絵が出ても、それは「奇跡の1枚」としてカウントされてしまうんだ
よなー。
 ただメニューやタイトルロゴデザインを見るに、シャープで硬質な印象をうける
デザインになっているので、中央東口さんのシャープラインが浮いているという
わけではない。

 キャラの表情を描いていない、カメラが引いたCGがあるのはいいなぁ。
これって贅沢な絵の使い方だとは思うんだけど、あると情景が広がっていい。
 エロゲってカメラが近い絵ばかりでお腹いっぱいになる。そりゃーキャラ
表情は見たいし重要なのですが、そればかりだと物語を書いてるゲームは
ほんとダメな。

 事前情報の舞台設定をみただけでは今ひとつピンとこなかったのですが、
体験版をやったあとでは魅力的に見える。
 過去になにがあって現在何が起こりつつあるのか気になります。

 舞台は学園都市(現在使用されている意味合いとは違ってるなw)で、
部活動がそのまま行政治安になっているのは面白かった。軍部といったら
軍事活動をする部活になってる(笑)
 そういう小競り合いもちょくちょくある舞台ですので、力の源であるパッチを
壊してしまう者も出てくるだろうなーと思っていたら、作中でちゃんと触れられて
おりそこも気になる。パッチが壊れた者はどういうことになるのか見守りたく
なるくらい、パッチに依存した世界でした。

 1度聞いただけで忘れられなくなるような音楽はありませんでしたが、
合っていないと思うような曲はなく気持ちよく遊べました。
 立ち絵はぴょこぴょこ動いて楽しい。回を追うごとにパワーアップしている
感じがします。

 メインヒロイン3人中、カズナとリーティアの2人はエロゲ的というか
ライトノベル的なキャラで、どこかで見たことあるなーと思わせるキャラでした。
媚び成分多め。propellerゲーでなくとも味わえそうなキャラクタなんですが、
物語もそうだとは限らないのでそこに期待。カズナのほんわりしたルックス
は好きだな。
 一条雫は他ふたりに比べて女染色体濃度が低いキャラで、一番気になった
キャラクター。べたべたしてなくて気持ちがいいキャラだなーと。
だが人気は低そうだ(笑)
 主人公はどうだろう。まだなんともわからんな。ただ天然タラシな前振りは
あったw

 主人公友人ポジションの環太郎とレナートは紹介されたというぐらい。
 図書館管理に関わってる? ものぐさ眼鏡(弥生)にはちょっと驚いた。
このキャラ出しは荒川工さんっぽいなーと思ったので。
 アクアさん(なぜかさん付けしてしまう)は、前情報よりグっと百合要員に
見えてきた……
 そしてすべてをもっていった感がある犬の校長先生。反則だよなぁ。

 当面の敵と敵対の予感のある人物がチラ見するものの、綺麗な区切り
どころで体験版は終わっています。ボリューム増の体験版2の配布も決定して
いるようなので、続きは寝て待て製品買ってってところですな。
 ROM体験版のみ収録されている次回予告は複数あるみたいだ。

 < コメント返し>
 >いえ、原作の1エピソードを
 コミケごとに1エピですか。それなら区切りはいいですね。1エピソードを
終えるのに何回かコミケを経ないとだめなのかと思いました。それなら
気の長い話だなぁと。
 アニメ関連会社の協力?があったといっても、そこで内容に手を加えてる
(アニメにしやすいように、とか)わけじゃないというのはかっこいいなぁ。

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逆転検事感想

 ◆劇場版牙狼は2010年10月公開予定か。
 

 ◆牙狼公開時期を確かめるついでにレッドバロンの公開予定が、どこかに
差し込まれていないかと探してみたが、どこにもありゃせん。
しょんぼりマキシマム。

 ◆「族長の初夏」さんのところで紹介されていた、映画の予告を見てみたら、
超時空和風(中国とか日本のちゃんぽん)SFサムライアクション映画で笑った。
てんこ盛りやな。ややぼんくら臭がして興味が!

 

 調べてみたらアイルランドの映画みたいですね。

 ◆先生! 1人だけ黒い人がいます!

 〔角コミ〕 角川コミック祭 2009冬

 手甲と鼻緒のひもが赤いからセーフか?
 でもサンタコスしてる京極堂とかおそろしすぎるよな。

 ◆小川一水さんがミステリ協会みたいなところに所属したっていうニュースは
知っていたのですが、実際に小説宝石でミステリを書くみたいですね。
 光文社の小説宝石12月号に掲載するってんで、ちょっくら雑誌を買ってみよう
かと思っています。単行本に収録されるの、年単位で先だと思うので。

 12月には朝日新聞出版から新刊も出るとのことで、月刊小川一水を堪能
できそうです。楽しみ楽しみ。

 
 

風色サーフ

 ファンブックに掲載されていない設定を、引き続き開発コラムで公開していく
ことになったわけですが、今回の更新はファンブック掲載分より面白いのがきた。

 シュレスベルグ帝国空軍機の歩み1

 ですよ。

 今までどんな機体があってどういう使われ方をしていたのかが掲載されています。
 飛行機技術において、ユクトランドがどれだけしょんぼりなのか思い知らされる。
いや、ユクトの地上機も作中登場機以外にも色々とあるんだろうけども。
 風色世界ではすでに複葉機時代は終了しているという衝撃の事実。
言われてみれば作中1機も出てこないんですよね。モデルになったリアル年代を
考えると同じようなものか?

 キャラクタに関するアレやコレは確かに楽しいのだけど、飛行機や生活、出来事
なんかの世界設定も面白い。こういうのがあると世界が広がっていいなぁ。
 ファンブックのユクトランド年表も面白かったんですよね。
 この年このキャラにはなにがおこっていたか、に絡めて世界の流れが書いて
あるから。有人飛行成功とか、ルイディナが当主になったいきさつとか。
 
 
ラッセルピュア・プレイステーション2専用乙女向け恋愛アドベンチャー’『風色サーフ』好評発売中

 

 

逆転検事感想文

 発売日に買ってから、間をあけつつ遊んでしましたが、やっとこ終わりました。

 CAPCOM | 逆転検事

 最初はおっくうだった捜査関係も、3章目あたりから苦にならなくなってきて
物語もテンポアップ。DSを起動させる機会が増えました。
 やっぱライバルキャラがいると盛り上がる。だが本作のライバルキャラは、
狼士龍よりも青い弁護士として登場するキャラだろう。
 逆転検事は過去回想エピソードが多く、この青い弁護士も回想エピソードで
登場する。こいつとの7年越しの決着が本作最大の山場であり燃えどころで
ありました。
 ラスボスもよかったのですが、熱くなったのは青弁護士エピなんだな。
 7年前、新人御剣のデビュー戦エピソードで登場するのですが、その時も
御剣は優秀なわけですよ。優秀なんだけど、逆転シリーズを遊んできている
ユーザーには、昔の御剣と今の御剣の大きな違いってのがわかるわけで。
 私にはそういうキャラクターの積み重ねがあったせいか、

 7年前の決着をつけよう

 となった御剣の不敵な笑みがかっこよく見えたんですよ。
 いやいやびっくり。御剣はどちらかというといじられキャラじゃないですか。
逆転裁判3でも活躍はあったけれど、今作最終章でかっこよく見えたときは
何かの間違いかと思ったw
 御剣はかっこいいわ敵役の憎たらしさは最高潮だわで、本作一番の
「異議あり!」と声に出してプレイしたいところだったと思います。
 
 
 最後らへんはちょっと都合が良すぎるなと気になったのですけど、勢い殺して
萎え萎えになるほどではなかったかなと。
 ここいらはシリアス展開しているのに容赦なくギャグが差し込まれて好きだ。
 
 逆転検事には「ロジック」というシステムが載っていて、これが実に御剣らしい
システムだなと。
 成歩堂が主人公時は「サイコロック」があって、直感とかフィーリングで
解決していく印象があったけど、御剣の場合は理立てという印象。
 面白いかどうかは別として、キャラの違いが見て取れるシステムの区別
だと思いました。

 一条美雲はいいキャラだなー。さっぱりしてて前向きで明るい。
ときおり見せるシリアスな顔は、心の強さをのぞかせる。好感度高いです。
 それにしても糸鋸ははみちゃんとか美雲とか、年の離れた女の子と
息が合うよなぁ……
 
 

B0017PBWW2 逆転検事(通常版)
カプコン 2009-05-28

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風色サーフファンブック

 ◆「村正」カウントダウン1週間前バージョンはなんかもう、「大和のどこに
守るような平和があるのだ」と返さねばならない様式美を感じる。
 つーか、カセットブック版ロードスのオープニングナレが元ネタとか、
対象年齢をどこに置いてんだww
 カウントダウンは笑い重視でまとめてるんですね。サービス上手いな。

 

今月のあんだろ

 アーサーとマーガレットの喧嘩……というよりも、マーガレットがアーサーに
詰め寄りながらも、その言葉は自分を言い聞かせるために口にしている
やりとりが続きます。
 マーガレットにとって正妻アンナは絶対なんだと出ているけれど、これは
本音なのかな? 今とは感覚が違うから同じようには考えられないけれど、
本気の男女間においてはそう違わないんじゃないかと思うんだよな。
 アーサーは自分を取るかアンナを取るのか、マーガレットに選択させようと
しているようにも見えますね。

 そのころのロウランド家では当主失踪の騒ぎに。
 アンナはウィリアムに、アーサーの居場所をはけと両頬平手打ちスーパー
コンボ発動中。平手打ちよりも投げかけられる言葉が痛い。
 アンナのこの反応すらウィリアムの予想のうちなのかもしれないが、
けっして平気ではないだろう。
 読んでるこっちがアンナもうやめろって言いたくなるシーンでした。
 

 

Bloody Call体験版感想

 BloodyCall体験版はしょっぱなからメインキャラがポルナレフ状態に
なってて笑ってしまった。なんかそう思った方は多いみたいですね。
 司狼はフェミニストキャラというよりギャグキャラだよなぁ。霊長類の女で
俺になびかないやつはいないっていう、その心の地図を改めろという
ツッコミを受けるポジ。おもろいw
 あと攻略対象キャラに会話内に英語を混じらせてくるキャラがいる。
主人公の前で披露する身の上設定はアメリカからの留学生という身分だった
ので、そのへんを強調したゆえのしゃべり口調なんだろうけれど、こいつが
しゃべるたびに笑う
 途中英語と司狼がBCのギャグキャラ2大巨頭w
 礼節キャラポジションな黎明が、想像していたよりもずっと勝手な性格で
意外でした。慇懃無礼Sでもなくあくまでも礼節キャラ。けれども頭にあるのは
組織維持で、主人公に対する思いやりとかはないのな。その部分では双子の
司狼のほうがましだわ。
 黎明は「今後こうなるであろう予想」でもって、主人公を追い込んでいく……
つうか脅迫してくる。でもありがちな主人公見下しやSっ気臭はない。
淡々としてるキャラなんだな。
 同性キャラである秀真凜は攻略キャラである渉から「兄貴」と呼び慕われて
いるキャラで、これが本当に兄貴でかっけぇのです。
 凜が一番興味を持ったキャラだったんだけど、男性キャラよりも彼女の勇姿を
見たいと思わされてしまったw
 渉とはいいコンビで、なんで渉が攻略キャラなんだか疑問に思うくらいした。
むしろ渉と凜ができあがっていく過程を楽しませてくれと。

 音楽は「これ!」といった印象に残る曲はなし。ただ遊んでいて邪魔になる、
阻害されるといった曲はありませんでした。
 システムはちょっともっさりしている気がしないでもない。

 街の空気とかよくわからんのよな。
 人と半綺(特殊能力者)が共存を前提とした実験都市が、どういう空気を持って
いるのかよくわからない。
 治安が悪い街という設定で、繁華街をうろついているだけで危ない目にあいがち
という、「ここは咎狗の血のトシマか?」と思いたくなる住みにくさ。
 けれども主人公が通う学校は私立校のような見てくれで、主人公もこの年まで
ごく普通に生活してきてる。
 街にも治安や空気のいいところそうでないところがあるもので、作中でも言及
されているが、極端すぎて印象がちぐはぐだ。

 主人公をデフォルト名にしておくと、ちゃんと名前を呼んでもらえるところは
なにげにポイント高い。バトル物では重要な要素だ。
 武器の具現化とエフェクト、人体実験、純血種、組織対立に流血バトルと
ぼんくら要素てんこ盛りの内容で欲しくなってきてもうた。
 主人公が男の影で見守り系でないと判明したなら特攻に迷いはないん
だがなぁ。

 「Bloody Call」応援中!

 起動したときは「女向けあやかしびとかー?!」と思ったところもあったけれど、
遊んでみたら別物でした。
 設定箇条書きはほんまマジックやで……

 

風色サーフ公式ビジュアルファンブック

 ソフト発売したときは、ファンブックとか夢でしかなかったんだけど、本当に
出てしまうとはなぁ……と、感慨深くながめました。

 ゲーム中のCGと使用イラスト、攻略、設定資料にインタビューとほしいと
思ったものはひととおりそろっている本になっています。
 水上機の設定も文字判別サイズで掲載されているので、色々と発見があり
ますよ。帝国装備品にはパラシュートありとか。これはユクトランドにはないという
ことなんだろうなぁ。

 表紙カバー下にも描き下ろしイラストがあって、これがとてもナイスな内容
なので是非ご覧いただきたい。

 見所はなんといっても各攻略キャラクターのショートストーリー。
挿絵も文章も完全書き下ろしのうえ、風色にはめずらしい糖度高め仕様で
お届けされました。
 各キャラ簡潔な感想は以下の通り。

 ルカ:うまくいくんじゃないかって言ってたろ? ルカの男の子っぷりを
みたら、先に不安なんざねぇのよですよ。
 噂のにーちゃんと妹出てきます。

 コリン:あのとき1回だけの手出しとか、どんだけ鋼の精神してんだ。
でもこれからみんなの前に出ていくときに自重はしないんだなw
 あとコリンルートのやつは銃殺されているっぽい匂わせ。

 クラウス:頭を抱えるおいたんがかわいい。エリカに不意打ちくらってますます
頭を抱えるw

 オズウェル:本編からエリカのアレとかソレとか妄想したって描写されて
いましたが、こいつ懲りてねぇw 「恋人らしいこと」が「恋人やらしいこと」に
ソラ目した私はもうだめだ。むっつりキャラとして定着。

 アレック:空白の2年間が予想を越えるスーパー燃え展開で、是非これで
1本書いてくれと懇願したくなった。
 アレックと幼女の取引があったみたいだが、幼女おっかねぇえええええええ!!!!
風色の位の高い女性キャラはみなおそろしい。
 2年すぎて40歳になったアレックは覚醒後ということもあってか、ぶいぶい
言わせてたころのテクニックがお戻りのようです。

 セルジュ:10代ののびしろハンパない。コリンをピシャリとやる技術も持ち合わ
せたようです。
 

 あとSSはもうひとつあって、そちらは本編の色合いが一番強く出ていたかなぁと。

 
 

4047260568 風色サーフ 公式ビジュアルファンブック (B’sLOG COLLECTION)
B’s‐LOG編集部
エンターブレイン 2009-10-16

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 本の紙は薄くて豪華な感じはしないのですが、風色好きなら買って損なしの
内容になっています。SSだけでもぎゃーすか騒げますので、是非。

 < コメント返し>
 >私もとらで同人誌と商業マンガを
 >とらの通販は酷いですよね。
 同じようなコメントをいただきました。とらのあなでの商業誌通販は鬼門の会w
 とらでしかつかないおまけにつられたり、ついでに一緒に頼んだらとんでも
ないことに……という、聞いているだけでしょんぼりのあまり脱力するような目に
あっているんですね。
 改善してくれればほんと、同人も商業もいっぺんに通販できる強まったお店に
なるんですが。
 そしてめろんぶっくすでも商業誌通販をやっていることを初めて知りました。
今度からとらではなく、めろん系列でおまけをつけてほしいです。とほー。

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PS3版ティアーズ・トゥ・ティアラ感想文

 ネタバレなしで感想を書いてみた。

 

PS3版ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地 感想

 PC版ではまりPS3でリメイクってんで、ハードごと発売日にお買い上げしたものの、
進んでは止まっての繰り返しで1年2ヶ月かけてクリアしましたよ。
 危なくアニメ終了に間に合わないところだった。

 基本ストーリーはPC版からの変更はなく、PS3版はPC版で弱かった女性
キャラクターのピックアップと本筋へのからみ、グラフィック&システム一新と
リメイクされたわけですが、最初はキャラデザインの変更に抵抗がありました。
 PC版の絵が上手かったわけではないんです。けれども「Tears to Tiara」という
物語にはあの絵があっていたと思ったんですよ。
 今でもその思いはかわらないのですが、PS3デザインになって垢抜けた
キャラたちも、中身はちゃんと「そのキャラ」していて、中盤の盛り上がりが
くるころにはすっかりなじんでいましたよ。
 
 PS3版は女性キャラの見せ場がちゃんとできていて、キャラクタにずっと
愛着がわきます。モリガンとオクタヴィアの友情は赤枝イベントで泣かされ、
スィールとラスティの妖精二人にも泣かされた。
 妖精二人にとっちゃ、先の大戦はリアルなんだよね。どんな戦争だったのか
どんな意味があったのか、種族間できちんと伝えられている。
 だからなのか、「アロウン様アロウン様、私たちがんばりましたって」ぼろぼろに
なりながらも笑顔でやってくるあたりでブワーっと涙が。
 英雄であるアロウンと一緒に戦えることは名誉であって誇りでもあると。
本当に嬉しいんだなぁと。この健気さがたまらんかったですよ。
 
 リアンノン、アルサル兄妹のイベントも増えていて、兄妹としての絆が
見えてすごく好きだ。”に~ちゃんは、兄様は” の呼び合いがかわいいです。
最初はギャグとしか見えない二人の関係も、終盤にくるととても暖かいものに
感じられるんですよね。
 リアンノンはちゃんと本筋に絡むように設定とイベントが用意されていた
のですが、最後のイベントはちょっと強引という気はした。
 人間と妖精のハーフであることを拒んでいたが、それを受け入れ力解放て。
 リアンノンは「妖精に近い」と言われているキャラで、確かに作中言及されて
いるのだけど、本人それに思い悩むフリが感じられなかったんですよ。
妖精に近いと言われても、そう言われますねーくらいで流しているように見えた。
 だから「妖精と人間のハイブリッドで、妖精の力を持っている自分が怖い」という
印象がなかったのです。
 そこをさんざん悩んでいてくれれば「自分を認める」ということで枷が外れる
イベントにもカタルシスが出て納得もいくんですが……
 そうではなかったので盛り上がれないポイントになってしまいました。

 タリエシンとエポナはPS3版でコンビできあがっちゃったというか、むちゃ
くちゃおいしいイベントてんこ盛りになってました!
 タリエシンが登場してからのミュージックモードは要チェック。クリアした後も
要チェック。
 漫才なじゃれあいしまくりの二人ですが、タリにとってエポナはミューズ
なんだよなぁ。ほっぺすりすりを含めてね(笑) 

 ミルディン、プィル、プリムラ、オガムの過去まわりイベントも大幅に強化され
ていて、こいつがどれもおいしいイベントでまいったまいった。
 プリムラに大人3人がどういうふうに接していたかはPC版では想像するしか
なかったけれど、PS3版にて見たかったシーンが拝めたというかんじ。
 アロウン、プィル、アルサルまわりの男の友情は、PC版からちょっと変化
したかなと。PC版ではアルサルとアロウンの友情が見えにくかったんですよ。
人の言葉を借りますが、PC版アロウンは過去に心を置いてきているきらいが
あった。ここがリアンノンが「アロウン様が隣にいるのにどこか遠い」と感じる
一因でもあったと思うし、アロウンのかっこよさのひとつであったんですよね。
 そこがPS3版では薄まったかなと。そのかわり “プィルの残滓をにじませては
いるものの、別人な” アルサルとの友情を感じられるようになったかと。
 いいところが減ったものの、別の良いところが出てきたというかんじかな。

 ただちょっとなんだなーと思ったのは、原画の描く男性キャラがあまり
かっこよくないところだなぁ。流血シーンもっと気合い入れてくれ。
 このへんは趣味でしかないでしょうが、綺麗すぎるんだよなー。キラキラしてて。
もっと汚れていたほうが男性キャラはかっこいいと思っているので、残念な
ところでした。
 
 システムはオーソドックスながら遊びやすく好感触。ボタンレスポンスも
気持ちがいい。RPGということで最初に難易度設定ができるのも親切です。
 難易度はイージー・ノーマル・ハードの3段階。題目通りの難易度です。
 長いイベントシーンはあるものの、要所々々にセーブ画面が出てくるので
中断しやすいかと思います。SLGパートでも中断がききますんで。

 音楽はPC版からの変更はなく、OPを含む追加曲があったのみ。
 ティアーズ・トゥ・ティアラを構成する要素として音楽のウェイトは大きいので、
変更がなくてよかったなぁ。OP曲は変更になってしまい残念ではありましたが、
新OPもたいへんよい曲なので満足しています。歌詞をふくめてちゃんと
ティアーズ・トゥ・ティアラしているので。これ重要。

 ラストバトル曲にPC版曲(何が流れるのかはやってのお楽しみということで)が
使用されているんですが、あれめっちゃ卑怯な。ありえんくらい盛り上がったわ
 PC版から何回盛り上がりシーン再生してるんだよってなかんじだったので、
PS3リニューアルといえどもさすがに初プレイ時の気持ちと同様の高揚は
得られなかったんですよ。これはもう仕方がないことなんで。
 けれどもラストバトルにしてやられた。曲が流れてキャラたちが立ち上がった
瞬間、負ける気がしなかったんですよ。
 ゲームとしてはそりゃー負けたらクリアできないしゲームオーバーなんですが、
そうではなくてなんかこう、キャラクタが一己の人間としてそこにあったというか。
 こいつら全員の気持ちがそろってて敵と立ち向かえるのなら、どんなことが
あっても大丈夫だよなという、絶対の信頼感を覚えてしまった。
 ゲームキャラですから記号でしかないのに、そうは思えなかったわけですよ。
私はキャラ操作しているプレイヤーではなくなってたんだなぁ。
 気持ちの悪い感想と思われましょうが気にしないw これだけ入れ込める
瞬間があるエンターテイメントはそうないので、ティアーズ・トゥ・ティアラと
出会えたことを感謝したいと思います。

 OPアニメはアレだアレだと言われている意味がようやくわかりました。
確かに「アレ」だわw
 ティアーズ・トゥ・ティアラという物語は2周目をやると場面の意味がわかる
ようになっているのですが(1周目がつまらない、わからないということでは
ないです)、このOPも2周目に気づく仕組みになってんだな。
 
 女性キャラの見所、魅力大幅アップと正しいギャルゲー進化をみせている
ように見えるティアーズ・トゥ・ティアラですが、漢祭りなのも変わっていない
どころか、こちらのイベントもパワーアップしているのでトントンという
ところでしょう(笑)
 一見ギャルゲー濃度の高いSRPGに見えますが罠です。男性ユーザーにも
支持される、男の生き様かっこよさが堪能できるのは相変わらずでした。
 友情ってのがなんとも尊い、キラキラしたものに見えて心が熱くなる。
純粋に燃えゲーとしてお薦めしたい。お薦め「したすぎる」ゲームです。

B002BDTLDQ ティアーズ・トゥ・ティアラ -花冠の大地- アクアプライス2800
アクアプラス 2009-07-16

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 ちなみにPC版の感想。

 ENGINE: Tears to Tiara総合感想文

 物語はなにひとつ変わっていないので、それに関する感想はPC版とほぼ
一緒です。
 ただPC版は18禁ゲームですので、そのあたりの感想に多少の差はあります。

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過去ログ