カテゴリー ‘ ゲーム

バレなし咎狗の血総合感想文

 咎狗の血総合感想文。ネタバレなしです。

咎狗の血 通常版

by G-Tools

 まずは簡単なあらすじから。公式サイトより抜粋。

 

 終戦から数年――犯罪組織“ヴィスキオ”に乗っ取られ、退廃した街
“トシマ”では、組織の王座を巡る命懸けのバトルゲーム“イグラ”が
開催されていた。
 無実の罪を着せられた主人公・アキラは、無罪放免の交換条件に、
“イグラ”に参加して“ヴィスキオ”の“王”を倒し、組織を壊滅させるよう
迫られる。
 無法の街へと乗り込むアキラと、彼を巡る人間模様。欲望、恐怖、
裏切り、そして愛・・・様々な激情と真実の交差が、アキラの運命を
変えていく!!

 私はとくにBLが好きだったり、ボブゲをよく遊んでいたりするわけではないのですが、
そんな私でもわかるBLのお約束満載ゲームでした。とくにシキルートはこてこてと
いえるBL濃度です。いやもーナッツぎっしり確かな歯ごたえですよ。
 なので各シーンはとてもクォリティが高いと感じるのですが、がんばりすぎてしまって
自然さが感じられないというか、研究発表みたいだというか。
 計算はされていていいのですが、されているということが垣間見えてしまうことが
あって、そこで現実に引き戻されてしまう。
 ストーリー重視のボブゲかと思いきや、ばっちりパーツ萌えのゲーム。
ストーリーとBL場面が連動しているとよかったなぁ。パーツだけが浮き上がっております。

 先ほども述べたように各シーンのクオリティは高いです。
 CGも作品カラーにあうように重厚で美しい。どのキャラも瞳がいいんだ、瞳が。
 あとちゃんと英雄体型の絵でのボブゲでグー。ちゃんと男だとわかる身体がいいね。
シキの腕の筋肉とかよいかんじです。痩せマッチョ万歳。
 最初ピンとこなかった音楽も、聴いているうちになじんできました。いとうかなこさんが
歌うED曲は切なげでとてもいい。
 欲をいえばED曲以外に「咎狗テーマ」といえる、印象に残る曲があるとよかったかな。
 ライトなボブゲではなくハードな世界観のボブゲなので、なにかしらの悲哀や愛憎を
軸にしたシナリオです。やるせないものやグロテスクなEDもあるので、そのへんに
弱い方はご注意ください。
 ハッピーエンドも用意されていますが、そこにも傷やら棘は残ります。
 ですが強調はされておらず、表示される文章を読むだけだとハッピーぷりに塗り籠め
られてしまい印象は薄い。ちょっと想像を巡らすと、どのEDにもいいやるせなさが
あるんですけどね。

 「BL的パーツ萌えゲー」ということもあってか、燃えには重点は置かれていません。
 兄ブランドであるニトロプラスと同様のバトル燃えは期待しないほうがいいのですが、
かといって燃えゼロでもなく。私は燃えちまった場面がいくつかありました。
 ただなんとうかこう、燃えがあってもそこに兄ブランド男キャラにあるエロさはないな。
 心身ともボロになりながらも立ち上がり、絶望の淵で咆哮をあげるような、そして
気も狂わんばかりの情念の炎は見受けられません。
 なので兄ブランドでの男キャラの色気を求めたらいかんですね。そういう色気は
なくとも、別の魅力はあるかと思います。
 
 バトルのロケーションはどれもかっこいい。シキエンドのひとつがたまりませんの
ですよ! 好きエンドのひとつです。
 あとケイスケエンドのひとつ。
 計算よりもなによりも、これほどスタッフ様の雄叫びが聞こえてくるエンドもあるまいて。
 荒んだ世界をもつ咎狗の血という作品を、咎狗たらしめていてる意味はここに
あろうな、と。
 
 ある意味ケイスケは、兄ブランドのキャラに近い存在かもしれない。
 兄ブランドはあくまでも兄なので比べてもしかたがないのですが、ニトロプラスの
妹ブランドということで興味もある方もいらっしゃいましょう。
 そんな方に参考にしていただけたら幸いです。 

 「リン>シキ>源泉>バッドエンド>ケイスケ」という、お薦め攻略順があるよう
ですが、確かにこの順番がいいかと思われます。
 この順番で解くと、次第にストーリーの全貌が見えるというドキドキ感を味わえます。
 が、2人攻略時点でほぼ全貌が見えてしまい、残りのキャラは共通ルートが多く
感じてしまうという……
 エロが最大の山場になっており、その後のストーリーに山がありません。
パーツ萌えの印象が強い理由の一因ですね。
 シキがメインキャラのような宣伝の仕方ですが、メインキャラはケイスケなんじゃ
ないかと思います。
 ちなみにアキラ攻はリンシナリオだけになっとりますよー。

 各キャラネタバレ感想と私的見解は以下の通りです。新しいウィンドウが開きます。
 リン12 ←漢
 シキ12 ←俺様大好き
 源泉 ←エロおやじ
 ケイスケ12 ←男瑞麗
 ナノ ←お前の色に染められたいっ子

 アキラ ←M野郎

 シナリオの長さは丁度いいかな。フルボイスなので音声をきちんと聞いていると、
それなりの時間がかかります。攻略キャラが多数いるので、私はフルコンプまで2週間
かかりました。
 ボイスは飛ばすこともできるのですが、声優さんの演技が実にすばらしいので
飛ばすのがもったいないのですよ。
 えちーもあんあんうるさくなく、吐息のエロさがあります。
 男が男を抱いてるんだという雰囲気を崩さす、それでいていい具合のBLファンタジー
が表現できていて良いかな良いかな。
 リンあたりは男性プレイヤーもいけるが、厳しいのは絵面もがっちり男の源泉あたりか。

 システム回りは回想ありCG閲覧あり音楽コーナーありと、一通りの機能が
そろっております。これでときめきエロもばっちり回想というもの(笑)
 しかしセーブロードに時間がかかります。レスポンスが悪く最初はげんなりしたものの、
次第に慣れてしまった。

 バグはないし絵や音楽も綺麗です。萌えもあります。平均的クォリティは高いものの、
シナリオがパーツ萌えに引きずられてしまったのが残念なゲーム、というところでしょうか。
 作品の持つ硬派なカラーは大変好みです。次も同じとは限りませんが、次回作も
楽しみになりました。あるといいなぁ。

 欠けている部分はあるものの、個人的にはオッサンルートで全部ちゃらと言いたい。
 いや、チャラというか、値段分の素敵時間は堪能できたというか。 
 BL的お約束が始まるたびに、萌えというよりも笑いが先にきてしまっていたのですが、
源泉だけは素で萌えた。
 私にとっては見たかったオッサンルートここに具現化! という素敵ルートでして、
オッサンキャラの魅力満載でした。
 勢いで突っ走れない大人は色々と我慢してしまうわけですよ。
 思慮深く余裕もあるものの、ちゃんとオッサンぽい側面を残しつつ、かつちょっとした
子供っぽさとかロマンチストっぷりとかを垣間見せてかわいいい一面もあったりと、
もう辛抱たまらん!!
 こういうおっさんキャラはの恋とか濡れ場は、エロゲでは楽しめない。
ボブゲの特権ですやね。

 そんなわけでわたくしの咎狗の血感想は、おいちゃん万歳で締めさせていただきます。

 ばんざーい!

詳細を見る

咎狗の血プレイレポ9

 アキラァ……このM野郎め!(挨拶)

 ゲームを進めるごとにアキラのMっ気に眩暈を起こしそうになる今日この頃。
そんなところもかわいいんだけどな(笑)

 ナノルートは全キャラ攻略しないと出てこないのかな?

 というわけでnルートネタバレ感想です。以下リンクで隠します。

詳細を見る

咎狗の血プレイレポ8

 昨日の日記で書いたところから直後、

 ケイスケ、お前アキラが何も言わないからって調子に乗んなよ?

 と思ってしまったよ。お前ら後先考えて行為に及べ(笑)

 ケイスケルートをクリアしました。以下ネタバレ雑感にてリンクで隠します。

詳細を見る

咎狗の血プレイレポ7

 アキラが「ひぎぃィ!」とか言い出しそうな展開に。魔世中の留守番が永遠に
なったりしそうなんですが(笑) 解体ショーとか始まりそうなカプだ。

 というわけでケイスケルートを進めています。
 このルートやってると「アキラァ……(語尾巻き舌)」が口癖になりそうです。
咎狗ごっこをする方には是非ともマスターしていただきたい。ケイスケ役の方は
最低2本はドライバーを所持する方向で(笑)
 ただのドライバーもケイスケが使うと、相手を確実に死に至らしめるゲイボルグ
になるってのは初めて知った。各キャラ武器が設定されている咎狗において、
唯一の武器なしキャラだと思っていたがとんでもない。
なんでもない日常アイテムも、ケイスケが持つと得物に大変身さ!(笑)

 以下ネタバレにつきリンクで隠します。

詳細を見る

咎狗の血プレイレポ6

 おっさんでした。ええ、中身もまごうことなきオッサンですよ源泉は。
 べっぴんなんて言葉、久々に聞いたよ。コルトのイメージってオッサン武器だし
(あくまでも私の印象)。つーか

 素で……素で萌えちまったんだよオオオオォー!

 負けた……ガクリ。
 なんだかんだ言って今までは萌えというよりネタ扱いで楽しんでいたのですが、
源泉ルートは素で萌えてしまった。嗚呼、なぜだか敗北感。

 えちーへの導入シーンは不自然なんですよ。唐突に話しが切り替わるかんじがして、
苦笑いしてしまったのです。
 ですがここから先、おっさんキャラゆえのおいしい展開が待っていてぐんにょり(あまり
の萌えとときめきのために脱力)。 展開的には王道なのかもしれませんが、
私は大好きだー!大好きだー大好きだー(エコー)

 源泉ルートクリア。以下ルート雑感(という名の萌え絶叫と思いねぇ)。
ネタバレありのためリンクで隠します。

詳細を見る

過去ログ